第26回ハセツネCUP応援 [スポーツ観戦]
2018年10月7日
国内屈指の山岳レース、奥多摩の山中を夜間を含めて72km走るハセツネカップ。
いわゆる一般のトレイルレースとはその質が大きく異なり、極めて壮絶。
エイドは制限され、72km中でオフィシャルな給水が1箇所のみ。
制限時間24時間。
不足分の補給食や水は自分で担いでスタートしなければならない。
トップ選手こそ深夜から早朝にかけてゴールするようだが、一般ランナーは夜が明けてからのゴールが普通で、20時間近く奥多摩山中を走り回される。
過酷そのものだが、エントリーは毎年クリック合戦だそうだ。
最近までその実態を良く知らず、山登りのスペシャリストのレースと距離を置いた見ていたが、今回ラン友が参戦ということで応援に行ってきた。
レースは武蔵五日市から13時のスタート。2500人。
山岳コースなので移動しながら何ヶ所かで応援するわけにも行かず、今回はスタートから15km地点、まだ序盤の醍醐丸に陣取った。
明るい時間帯に選手が通過するはずだし、比較的車でのアクセスも良い。
醍醐丸へは、車で和田峠まで上り、そこから徒歩約30分。
和田峠の駐車場で、お茶屋のおやじに道を確認すると、
「この先でそのまま右に行ってしまうと山を下りてしまうので、左に入って登っていく」
らしい。
確かに、標識があって、醍醐丸へは1.5km、左に上るような案内が出ている。
山道を歩いて約30分。
小さな山を2つ越える感じだ。
15時過ぎに到着すると、すでにトップ選手は通過しているようだが、周囲には声援がこだましている。
醍醐丸は一応山頂という扱いらしいが、林に囲まれ眺望はなし。。。
そんな孤立した場所に、気合いの入った応援団が30ー40人も集まっている。
選手は次々と登ってくる。
17時を過ぎると日が沈みかけ、同時にボリュームゾーンの選手達が押し寄せてきて、選手をひとりづつ認識するのが難しくなってきた。
17時30分前に、なんとかライトなしで見分けられる友人が、全く疲れを見せない様子でやって来た。
ハイタッチをしてそのまま先を急ぐとおもいきや、3分ほど休んで少し話をしながらライトを装着し、ハイドレーションバッグから水を飲んで出ていった。
この日の暑さが心配されたが、持参の水はまだ余裕が有り、脚も元気だと聞いて一安心。
まだ残り57km、元気な背中を見送って、自分は下山。
当たりは完全に暗闇で、ライト無しでは一歩も歩けない状態。
ライトがあっても、登ってきたはずのルートは不明瞭な登山道が有り、極めて分かりにくい。
一人泣きそうになりながら、辛うじて真っ暗な駐車場のある和田峠に到着。
結局、友人は19時間ちょっとで無事完走。
本人は不満そうだが、暑さの中にも関わらず順位は昨年より大幅アップと大健闘してくれたので、応援に行った甲斐があったというものだ。
2時間ほど醍醐丸で応援していたが、来年は応援される側にまわりたくなってきた。
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