新人配属 [生活]
2009年7月1日
先日新規採用の話をしたが、学卒の新人がようやく入社し、同じグループに配属になった.社内で一番若い.
Americaの大学での研究室のシステムは日本とやや異なっている.
もちろんそれは大学により少しずつ差があるが、そこでは入りたい研究室が見つかれば、学生と教授との話し合いから始まる.教授が、学生の成績や人柄、素質などを見極め、メンバーに加えるかどうかを判断する.
ここでOKが出れば、いつでも研究室への出入りが許されることになる.
速ければ1年生から、だいたいは3年生の終わりには研究室配属になっているようだ.
ただ、研究室に早い時期に配属になっても、単位が免除されるわけではなく、研究室で経験を積みながら講義を聴講し、単位を確実に獲得していかないと行けない.むしろ、早期の研究室入りは、学生の負担が増すことになる.
それでもやる気のある学生は、出来るだけ早い時期からの配属を希望すると言う.
今回の新人は、3年生の始めから生化学の研究室に配属になり、最初の1年は教室全体の仕事を幅広く学び、次の一年でテーマを与えられての個別の研究を担当したようだ.
このため、生化学実験の直接の経験は少ないものの、知識は豊富.大体の実験のメカニズムや進め方は理解しているようだ.
今は、いくつかの試験系を技術的な面から教えているが、基礎を理解しているためか、とにかく飲み込みが早い.横で説明していてもほとんどメモは取っていないので、
「本当に解っているのか? この後一人で出来るのか?」
などと不安になってしまうが、全く心配なかった.
最近、担当テーマをいくつか割り当てられたようなので、データを見るのが楽しみである.
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