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実験データの信頼性 [生活]

2007年5月18日

こちらで本格的に仕事が始まって5ヶ月ばかり、社内の実験データに関する信頼性保証の意識は日本に比較し相当高い。

日本では最近騒がれ出したが、欧米では10〜20年前に実験データの信頼性が社会的に問われる時代があった。そのためか、各実験データの共有や実験ノートの検証はかなり厳しい姿勢で対応しているように感じる。

実験のオリジナルデータというものは、細胞数や吸光度、電気泳動イメージなど、そのほとんどはパソコンを介して検出、解析、蓄積される。それらを実験担当者単位で処理をして、データとして発表されてきた。

こちらでは、オリジナルデータのすべてを全員で共有しようと言う意識がある。誰かがそのデータを触れば、例えば電気泳動イメージを横に回転するとか、吸光度の検量線の単位を変更するとか、それが記録に残る。

実験ノートの検証も、どこで教わるのか全員が当たり前のようにやっている。大学出たての若い人ほどしっかり管理が出来るようだ。社内では、これが2週間に一度行われる。

日本でも、もちろん大部分の施設はしっかりデータ管理されているが、それらの質の違い、研究員一人一人の意識の違いを感じた。


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