ニューイングランド日系企業懇話会 [生活]
2010年3月19日
本懇話会は、普段は内輪での勉強会が中心の活動内容のようであるが、今回は著名な先生の講演ということで、一般に公開された。
飯島澄男先生は、現在産総研センター長等を務め、30年以上前から高分解電子顕微鏡を用いてナノ構造体を解析し、特に、1984年の金超微粒子の構造の揺らぎの発見、1991年のカーボンナノチューブの発見などにより、ノーベル化学賞・物理学賞の有力候補として注目されている。
当日は約100人の、主に企業からの参加者があり、講演は誰でも興味を引く基礎的な内容からやや高度な内容まで幅広いものであった。
最近文化勲章も受章されたということで、天皇陛下とのやりとりもユニークに紹介されていた。
企業人の集まりであるので、最終的に先生の技術や研究成果がどのように産業応用されるのかが注目されたが、NEC特別主席研究員も兼任されていることから、Drug Delivery Systemやカーボンシャフトへの利用を示唆するにとどまり、興味のある具体的な提示は非常に限定されるものであった。
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