Boston Marathon 2011すでに締め切り [ジョギング]
2010年10月18日
今日は、Boston Marathon 2011の参加申し込みが朝9時に開始になる。
2006年大会まではレースの直前まで申し込みが可能であり、すなわち競争率がさほど高くなかったわけだが、2009年は申し込み開始から4ヶ月、2010年はわずか2ヶ月で締め切られているBoston Marathon。2011年は確実に1ヶ月以内との思いを確認し、この日を迎えた。
仕事から帰り、食事を済ませてパソコンにて登録をしようとすると、いきなりフリーズ。
パソコンではなく、自分。
「Registration is now closed」
申し込み多数につきシステムダウンでもしているのか?
しかし、よく見るとすでに定員20000人に達したため、2011年分の申し込みは即日午後5時すぎに締め切ったという。わずか8時間!まだ職場にいた時間。
この日覚えた単語が、
「unprecedented」(形)前代未聞の、未曾有の
(写真はBoston Globeより)
これだけ登録者が殺到した最大の理由は、もちろんマラソン人気と言うのも大きく関与していると思われるが、例年9月上旬に申し込みを開始していたものを、今年に限ってはそれを6週間遅らせたことにある。
これは、10月にAmerica国内で主要なマラソン大会(Chicago、Detroitなど)が集中し、それらでBostonの参加資格を獲得したランナーが、Bostonに申し込み遅れることのないようにとの、大会側の配慮による。
Bostonマラソンは、申し込めば誰でも参加できるわけでなく、年齢別、性別に標準記録が厳格に決められており、それを上回るフルマラソンのタイムを持っていないと申し込めない。例えば、40ー44歳の男性では3時間20分、女性で3時間50分と規定されている。
このタイムは決して簡単ではないが、市民ランナーが頑張ってトレーニングを積めば達成可能なタイムである。一方で、America国内の市民ランナーは、老若男女の区別なくBostonの標準記録を意識して練習しているし、フルマラソンに参戦している。いわば、Boston marathon出場は、一般市民ランナーの一つのステイタスになっている。
このニュースは翌朝のテレビやラジオにて大きく取り扱われ、職場では同僚たちが
「Boston Marathonには申し込めたか?」
と次々と聞いてくる。
残念な返答を続けていると、Lauraが素晴らしい情報を提供してくれた。今朝のラジオで放送されていたという。
「昨日締め切りられたのは、オンライン登録の20000人分。まだ6000人の枠が残っており、1) チャリティー枠 2) 海外参加者枠 3) 郵便申し込み枠、がある。」
1)は、いわゆる慈善団体等に寄付することにより、参加枠をもらうもの。東京マラソンでも今年から採用されることが決定したようだが、ただこの寄付金は通常の参加費の数十倍と、とても手が届かない。
2)は、America国外のランナーを、その国の旅行会社を介して招待し、いわば観光ツアーのような形式で来てもらうもの。その性質からAmericam居住者は枠外。
ところが、最後の3)は、これまで聞いたことがなかった、まさに「大穴」的手法。パソコンを使わ(え)ないランナー向けの申し込み方法。規定のフォームと参加資格タイム証明書を同封して送れば良いという。
この話を聞いて、帰宅後ただちに書類を準備し、実際は19日の投函になるのだが、日付を18日として発送!
これで本当に登録されるのかどうか解らないが、少しは望みをつなぐことが出来た。
もしダメでも、これまで自由参加1回を含めて3回走っているBoston Marathonなので、今回はボランティアとして参加してみよう。
さて、これだけ全国から注目されるマラソン大会が、申し込みから8時間で締め切りになってしまっては、来年以降大幅な申し込み法改定が必要になろう。早速、協会(BAA)からは「今後はできるだけ多くのランナーに平等に申し込み機会を与える」とコメントが出されている。具体案はまだ出ていないが、例えば。。。。
1)標準タイムをより厳しくする。
これは単純に申込者の数が減少することになり、非常に効果的と考えられる。しかし、BAAは現時点ではこれに否定的であるようだ。新しい標準タイムの設定が難しい上、男女のバランスも大きくズレてしまうことが予想されているためらしい。
2)参加枠を増やす。
Boston marathonはスタート準備地点が狭かったり、途中コース幅が絞られている個所があったり、一度に20000人以上走れるコースではない。そこで、ランナーをタイム別に2つのグループに分け、30分の時間差でスタートをずらしている、waveスタートを採用している。これを参加人数の増加に伴い3、4グループに増やせば混雑は避けられることになる。しかし、たとえ参加枠を2倍の45000-50000人にしたとしても、申し込みに関しては、8時間で締め切られたものが、せいぜい2-3日に伸びるにしか過ぎず、効果は薄い。
3)抽選枠の設定。
申込者に平等なシステムといえる。しかしこれは、標準記録を上回るタイムを獲得したのでBostonを走れる、というこれまでのランナーの思いを達成できなくしてしまう可能性がある。8時間で締め切られるよりはマシであるが。。。
4)その他。
NYCマラソンの申し込み法で採用されているような、毎年連続して申し込んでいるランナーや、協会主催のレースやボランティアに多数参加しているランナー、を優遇する方法がある。
申し込み法が変更されるであろう2012年大会までにはまだ時間があるので、十分な議論を尽くして欲しいが、1970年代から採用され、全米ランナーが目標とする標準タイムが変更になるのかどうか、注目される。
はじめまして。いつもブログを拝見しております。
申し込み、うまくいくといいですね。わたしもその頃にはボストン近郊に移っていると思います。うまくいけばボランティアに参加したいとおもっています。Garmin Forerunner305購入しましたのでトレーニングをゆっくりはじめたいと思います。まだまだ走れても10キロくらいですが。
ぜひボストン生活を楽しんでください。
by K (2010-10-29 10:27)
Kさん、
コメントありがとうございます。
日々Entrantsを確認しているのですが、どうやらオンライン登録者の審査が先のようです。まあ、年内に確認できるかどうか。。。
私は、走り始めた頃は3kmでダウンでした。Kさんは10kmが走れるようであれば、まずはハーフマラソンで脚試しなどはいかがですか?
一緒にボストンを走れると良いですね。
by nozawa (2010-10-30 13:27)
しかし、1日で締め切りとは。。。
3時間20分がとても簡単な数字だとは思えないんですけどね。。。
この調子だと、アメリカのランナーにもレース難民が溢れる日が来るんでしょうか?
来年のシカゴの申し込みとかも短くなりそうですね。
by seiji (2010-11-07 09:53)
seijiさん、
nice!とコメントありがとうございます。
例年であれば、秋のNYCマラソンを走ってBoston qualifyというパターンも多かったそうです。NewYorkとBostonのつながりを感じましたが、今年はそれは無理となりました。
ランナーが増えることはとても歓迎なのですが。
by nozawa (2010-11-07 12:34)