中村修二 講演会 [生活]
2015年7月22日
青色LEDの発明でノーベル賞を受賞した中村修二の講演会が、つくばで開催されるということで、平日午後休を取り、暇そうな嫁と参加してきた。
場所は、つくば国際会議場。観客は1階席だけに詰めて、1000人。
全体的に、オジサン系が多く見受けられる。
ダイオードの専門的な話になったら寝てしまう、、、と思っていると、講演の出だしからつかみはバッチリのトークが開始された。
テレビのインタビューなどを聞いていても、比較的直接的な表現をされる方かと思っていたが、それにさらに輪をかけ、
「日本のマスコミはヒドイ!」
「日本のマスコミは例外なく、同時受賞の赤崎先生と天野先生の受賞理由は『青色LEDの発見』とされている一方、私に対しては『青色LEDの量産』ですよ!?」
と、新聞記事やwebsiteのコピーを何枚も繰り返し提示して、怒っている。
「テレビや新聞ばかりでなく、専門家のはずの学会や官公庁までもです!」
「ノーベル賞の受賞は発見や発明に対して認められるのであって、『量産』が理由で取れるわけないんです!」
「これは明らかに、(日本のアカデミアによる)地方の小さな工場の職人に対する差別です」
「ノーベル財団のwebsiteをご覧下さい。ちゃんと私の受賞理由は『青色LEDの発見』となっています! 日本人はこれを誰も引用しようとしない」
「誰かが、ウソを広めているのです」
しかも、全体的に早口でろれつが回っていない箇所も有り、聞き取りにくい。
「赤崎先生と天野先生は、青色LEDの基礎(基盤)を作った。私は、独自の技術と理論で、実用的な(発光する)LEDを創製、発明したんです」
結局、これが1番言いたかったことのようだった。
講演の終盤では、アメリカでの訴訟を恐れ、中村さんの発見した初期の青色LEDは、紫色の波長が抜けているので、長時間使っていると睡眠障害になる可能性があることに触れていた。
一方、最近発明したものは睡眠障害がなく、太陽のような全波長を持っている青色LEDも発売しているから、そちらを利用して欲しい、と保身にも抜け目がなかった。
最後に、若い研究者に対して、「英語を勉強して、学位を取って、早くアメリカで活躍できる研究をするべきだ」と締めくくっていた。
奥様ご同伴なんてラブラブですね〜。
美人カカオハンターが言ってました。「良いカカオを見つけても、それを美味しいチョコレートにできなければ意味はない。」
中村先生は確かに偉大な仕事をしたと思いますが、もう少し周囲の人と仲良くできんもんなんかな、って思ってしまいます。
by S (2015-08-06 09:04)
Sさん、
コメントありがとうございます。
講演会の後、会場の近くに開店した飲み屋に行ったのですが、これが最悪。完全に、流れを断ち切ってしまうほどでした。。
そう言えば講演中に、「周囲が私をのけ者にするから、私も周囲を嫌いになる」とも行ってましたよ。
by nozawa (2015-08-06 22:15)