宇都宮餃子対決 [食]
2012年6月28日
宇都宮餃子の双璧、両雄、二枚看板。
「みんみん」と「正嗣」
一般には、肉のみんみん、野菜の正嗣、と言われ、それぞれの餡の特徴を示している。
各店舗では何度となく食べているが、その点は合意。
ただ、総合的にどちらが好みかといえば、野菜系が食べたい時は正嗣に行き、肉が食いたい時はみんみんに行っていたので、甲乙は難しい。
店舗数では、みんみんが16店、正嗣6店、と大差がついている。
そこで今回は、各店の冷凍餃子を取り寄せ、直接品質比較を試みた。
同時に同条件で、同じフライパンで調理し、その味を比較する。
餃子の調理法としては、水餃子や揚げ餃子も存在するが、ここは餃子の基本、焼き餃子で勝負である!
まずは焼目。
大きさはほぼ同じ。若干焼きが甘くなってしまったが、正嗣には焦げ目とパリパリ感が感じられる。これは、冷凍餃子自体に多めに小麦粉が振られており、焼き始めた直後に投入する水により、それが落ちたことによって生成したと思われる。
餃子の皮は、みんみんの方が薄く感じるが、下の断面図により、それが確認できる。
一方、餡の方であるが、見た目は「肉のみんみん」と言われるほど肉は認められない。野菜の方が多いし、肉は正嗣にもちらほら入っている。
しかし食べてみると、確かに「肉」の食感がある。実はこれは、肉そのものの味ではなく、みんみんでは餡自体が塊になっていることが関係しているように感じる。
正嗣は、野菜と肉が混在し、皮の中でほぐれて一様に存在していることが解る。
みんみんは、見た目の野菜と肉の比率は正嗣と大差があるように思えないが、餡が皮から距離を置き、一塊になっていることが見て取れる。
まさしく、この餡のほぐれ具合が「野菜の正嗣」、かたまり具合が「肉のみんみん」と言わしめているのではないだろうか?
これは新発見! NatureかScienceかどちらに投稿しようか?
そして野澤家の結論は、家族一致で「正嗣」が好みのようであった。
付け加えておかなければならないが、各店舗で出される餃子と、冷凍発送販売される今回の餃子が同一かどうかは未確認である。
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